私が「色覚異常」だと知ったのは、かなりあとになってからのことです。
でも、思い返せば子どもの頃から、学校の中で“なんかよくわからない”ことがいくつもありました。
その時は、まさか自分の「見え方」がちがっていたなんて、想像すらしていませんでした。
🧪「赤くなったらOKだよ」がわからない
理科の実験でリトマス紙が「赤くなったら酸性ね」と先生に言われても、
その“赤”がどこなのか、私はいつもわからなかった。
みんなが「なったー!」と盛り上がっているのを見て、私は黙ってうなずいて、真似していた。
🎨 美術の授業がちょっとこわかった
「もっと鮮やかな色を使ってみよう」と先生に言われるたび、
私は何が“鮮やか”なのか、どう変えればいいのかわからなかった。
絵の評価がいつも低くて、「センスがないのかな」と思っていた。
📋「赤で書いたとこ、大事だよ」が見えなかった
黒板の赤チョークは、私にはいつも、背景に溶けて見えた。
「大事なところ」が見えないって、どこかで「取り残されている」ような気がした。
🚩 体育のビブスで混乱
「赤チームはこっち!緑チームはあっち!」
でもその2色が、私にはあまり違って見えなくて、何度も間違えた。
「そっちじゃないよ〜!」と笑われるたびに、なんだか申し訳ないような気持ちになった。
「なんでわからないんだろう」と思っていた
先生や友達が言うことに、「うん」と返しても、本当はよくわかっていないことがたくさんあった。
「私だけが、何かできてないのかな?」
そんな不安を、誰にも言えずに飲み込んでいました。
今ならわかる。それは“見えていなかった”だけ。
あの頃の私は、「色が見えていない」ことにすら気づいていなかった。
でも今ならわかります。色で伝えられても、見えてなければ、伝わらないことがあるって。
Color:Reから、伝えたいこと
色覚異常は、「見え方のちがい」であって「できないこと」ではありません。
でも、色だけで説明される世界の中では、子どもは「わからない自分」を責めてしまうかもしれません。
だから、もしあなたのまわりに「何となく理解が遅い子」がいたら、
その子はもしかしたら、“色が見えていない”かもしれない。
そんなときは、「色じゃなくて、ことばや形で伝える」ことを、ちょっとだけ思い出してくれたらうれしいです。
#色覚異常 #学校の困りごと #色の見え方 #ColorRe #先生へ届けたい
0 件のコメント:
コメントを投稿