「桜って、ピンクじゃないの?」 花見が少しだけさびしかった、昔の自分へ

2025年4月16日水曜日

色の見え方 生活での見え方の違い

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桜って、ピンクじゃないの?


「今年の桜、ピンクが濃くてきれいだったね」

そんな言葉を聞くたびに、私は「そうだね」と返してきました。

でも、心のどこかで、その“ピンクのきれいさ”がよくわからない自分がいました。




白っぽくて、くすんで見えた桜

子どもの頃、桜の花は「白っぽくて、あまり色のない花」に見えていました。

クラスメイトが「ピンクできれい!」とはしゃいでいる中、私は心の中で「……そうなのかな?」と戸惑っていました。

美術の時間に「桜を描きましょう」と言われて、
自分の中の桜のイメージと、先生の言う“ピンクの桜”が一致しなかったのを覚えています。




色覚異常と気づいていなかった頃の花見

私は長い間、自分の見え方が人と違うことに気づいていませんでした。

桜並木の下で「春だねぇ」と言いながら、
どこか“きれいだと思うふり”をしている自分がいたように思います。

それはさびしい、でも正直な感覚でした。




それでも春は、やっぱり好きだった

桜のピンクがわからなくても、
あたたかい風や、草のにおいや、にぎやかな声には春を感じていました。

見え方は違っても、「春だ」と感じる心はちゃんとあった。

それに気づいたとき、自分の“春の感じ方”を信じていいんだと思えました。




Color:Reから、あなたへ

色の感じ方は人それぞれ。
桜のピンクがわからなくても、春を楽しんじゃいけない理由なんてどこにもありません。

“見えないこと”より、“感じてること”の方がずっと大切。

この春、あなたの見え方で大丈夫だよって、伝えたい。



#桜の色がわからない #花見と色覚異常 #春の見え方 #ColorRe

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プロフィール

色覚異常の社会人。 普通の生活ができないわけではないけど、色覚が普通にハンデになることも多い。 何か同じように気になる人がいれば共感して一緒に考えたいと思っている。

どうして自分だけが? 色覚異常と“遺伝”という目に見えないつながり 「なんで私だけが、色がわからないんだろう?」 子どものころからずっと不思議だった。 家族に色覚異常の人はいないし、誰にもそんな話を聞いたことがなかった。 でも、...

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