気を遣ってくれるのはありがたいけど… 色覚異常への“やさしさ”が、ちょっと苦しく感じたときの話
「〇〇さんは色、わかりづらいと思うので、こっちで補足資料つけておきますね」
そう言われたとき、私は「ありがとうございます」と笑顔で返しました。
でも、心のどこかで、すこしだけモヤモヤした感情が残っていました。
やさしさが、ありがたい。でも、ちょっとしんどい。
色覚異常であることを伝えてから、 職場の人たちは気を遣ってくれるようになりました。
グラフに文字ラベルをつけてくれたり、プレゼンで色だけに頼らない説明をしてくれたり。
本当にありがたいことです。
感謝しています。
でも、ある日ふと気づきました。
「配慮」が“線引き”に感じてしまう瞬間があることに。
特別扱いに感じる瞬間
「色がわからない人向けに」と、私だけに説明を追加されたとき。
「色覚異常の人がいるから配慮しますね」と、打ち合わせ中に話題にされたとき。
もちろん善意なのはわかっているけれど、
それが“私はみんなと違う存在なんだ”と強調されてしまうように感じることもありました。
困ったときにさっと助けてくれる、それがいちばんうれしい
私が本当にありがたいと感じるのは、
- 「これ、見にくくない?」とさりげなく聞いてくれる
- 「必要だったら言ってね」と一言だけ添えてくれる
- 特別扱いせずに、でも気づいたときに静かにサポートしてくれる
そういう自然なやさしさが、いちばん心にしみます。
Color:Reから伝えたいこと
色覚異常に限らず、“配慮される側”って、意外と気を遣っているんです。
ありがたい、でも申し訳ない。
やさしい、でもちょっと気まずい。
そんな気持ちのバランスをとるのって、案外むずかしい。
だから私は、
「やさしくされること」よりも、「理解されること」を大切にしたいと思っています。
目に見えない不便を、なかったことにしないで。
でも、必要以上に特別なものにもしないで。
そんな“ちょうどいい距離感”が、もっと広がっていきますように。
#色覚異常と配慮 #やさしさの距離感 #ColorRe #違いに気づくこと #共に働く社会へ
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