2025年4月24日木曜日

遺伝 色覚異常

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どうして自分だけが? 色覚異常と“遺伝”という目に見えないつながり


「なんで私だけが、色がわからないんだろう?」

子どものころからずっと不思議だった。 家族に色覚異常の人はいないし、誰にもそんな話を聞いたことがなかった。

でも、あとになって知った。

色覚異常は“遺伝”によって受け継がれることが多いということを。



色覚異常の多くは「X染色体」による遺伝

日本人男性のおよそ5%、女性では0.2%が何らかの色覚異常を持っています。

その多くはX染色体にある遺伝子の変異が原因です。

  • 男性はX染色体を1本しか持たない → 異常があればそのまま発現
  • 女性はX染色体を2本持つ → 一方が正常なら多くは“保因者”にとどまる

つまり、女性が気づかないまま保因者であることも多いのです。



家族にいないと思っていた。でも記憶をたどると…

「うちは誰も色覚異常なんていないよ」と言われて育ったけれど、

祖父が「赤点のテスト、文字が見づらかったな」と言っていたのを思い出した。

あのときは冗談だと思っていたけれど、 もしかしたら、それが“ヒント”だったのかもしれない。



将来のこと、子どものこと、ちょっとした不安

自分が色覚異常だと知ったあと、ふと考える。

「自分の子どもにも遺伝するかもしれない」

そんな不安がよぎることは、正直あります。

でも、私は思うようになった。

“どんな見え方をしていても、自分らしく暮らせるように”

そんな社会を、言葉でつくっていきたいと思うようになった。



Color:Reから伝えたいこと

色覚異常は、あなたが悪いわけではありません。 それはたまたま、生まれつきそうだっただけ。

遺伝という言葉は、なんだか冷たく聞こえるかもしれない。

でも、私はそこに“見え方がつながっていく命の物語”を感じています。

そして今、自分の見え方を知っている私は、 誰かの「不安」にそっと寄り添える存在になれるかもしれない。

それは、受け継いでいける新しい希望のかたちです。



#色覚異常と遺伝 #X染色体連鎖 #ColorRe #家族の中の色の物語 #子どもへのまなざし

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プロフィール

色覚異常の社会人。 普通の生活ができないわけではないけど、色覚が普通にハンデになることも多い。 何か同じように気になる人がいれば共感して一緒に考えたいと思っている。

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