色がたくさんあるって、いいこと?
「この中から好きな色を使っていいよ」
そう言われたとき、私は一瞬うれしかった。
でも次の瞬間、60色のクーピーを見て、手が止まった。
どれが何色なのか、もう分からない
ピンクが何種類も並んでいる。 緑も、黄緑も、青緑も、うぐいすもモスグリーンも。
名前を読んでも、見た目では違いがわからない。
「この色はちょっと濁ってるね」と先生に言われても、 私にはそれが「どの色のことか」も「なぜ違うのか」も分からなかった。
色の名前を見ないとその色がどういう色なのかの自信もないのです。
結局、使える色はいつも同じだった
赤・青・黄・茶色・黒・肌色。
“間違えそうな色”は怖くて、ほとんど使えなかった。
たくさん色があるのに、いつも自分が使うのはほんの少し。
クラスメイトが「この色きれい!」と盛り上がる横で、 私は静かにクーピーを閉じていた。
“色が多い=楽しい”じゃなかった
学校は「自由に色を使って表現してね」というけれど、 色覚異常の私にはその自由がむしろプレッシャーだった。
「好きな色を選んでいい」って、 その“選ぶこと”が一番難しいのに。
Color:Reから伝えたいこと
色がたくさんあることは、たしかに豊かさかもしれません。
でも、その色が見分けられなければ、 それは自信を失う原因
もし、色覚異常の子どもが「色が選べない」と戸惑っていたら、 「好きな3本だけで描いていいよ」と言ってくれたら救われます。
使う色が少なくても、気持ちがこもっていれば、それで十分。
“選べる色”の数ではなく、“安心して手を動かせる環境”が、大切だと思います。
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